3. 年金生活での家計管理、その準備と家計管理のポイントとは
現役時代は、毎月給料が振り込まれるのがあたりまえ。そのため、家計管理は1か月ごとというのが一般的です。
しかし、年金生活になれば、定期的な入金は2か月に1回だけになります。今までの当たり前がガラッと変わってしまうことを認識しておきましょう。
そこで次は、年金だけで生活するようになったときに、家計管理で注意するポイントを3つまとめます。
3.1 年金生活での家計管理ポイント1:年金の振り込みは2か月に1回
2か月に1回振り込まれる年金額は、「年金振込通知書」で確認ができます。年金振込通知書は、原則、年1回(6月)に送られてきます。
ここに記載されているのは、2か月に1回の支払い額や、そこから控除される後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)・介護保険料・住民税などです。
年金の支払いが2か月に1回ということを知らずにいると年金振込通知書に書かれている内容が1か月分と思い込んでしまうかもしれません。
1か月分と勘違いし「意外と多くもらえる」と思えば、うっかり財布のひもが緩んでしまうこともあるでしょう。
手元に年金振込通知書が届いたら、内容を確認しておきましょう。
3.2 年金生活での家計管理ポイント2:1か月ごとの予算を決め、支出を管理
今までの2倍の期間でやり繰りを考えるより、1カ月ごとの予算を決め、支出を管理する方が感覚的に楽なのではないでしょうか。
振り込まれる年金を2で割り、1か月ごとに使える予算から、経費ごとの割り振りを決めておきましょう。
1か月の予算で賄えるのは、通信費、光熱費、保険料、家賃などの固定費と食費、最低限の消耗品だけということもあるかもしれません。
そうであれば、生活関連は年金内でやりくりして、旅行や外食、趣味関連は貯蓄から引き出すというように、区別できるようになります。
3.3 年金生活での家計管理ポイント3:突発的な経費をリスト化する
65歳以上になると、思いがけない体調不良、ケガなどがあり、入院したり通院したりということがあります。
また、冠婚葬祭や、壊れた家電や家具の買い替え、家の修繕などの出費、車の税金や固定資産税の払い込み、車検代など、頻繁ではないですが、必要になるお金があります。
そのときになってあたふたすることのないよう、リスト化しておきましょう。
まとまったお金なので、貯蓄から引き出すことになるかもとイメージしておけば、他の娯楽費で使い過ぎることはないでしょう。