バイカオウレンの育て方 2 「お手入れや冬越しのポイント」

水やり

土が乾燥すると弱ってしまうので、水切れには気をつけましょう。土の表面が乾き始めたら水やりしてください。鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまでタップリと。

水切れしないように、水を入れた容器に鉢を浸ける底面給水にすると安心です。

肥料

肥料は地植え・鉢植えともに緩効性肥料を少量、花が咲き終わったあと4月までの間に2回程度施します。鉢植えは5~7月にかけてリン酸とカリウムを多く含む液体肥料を、2000~3000倍に薄めて与えましょう。

植え替え・株分け

写真:筆者撮影

旺盛に根を伸ばすので、鉢植えだけでなく地植えも定期的に植え替えが必要です。鉢植えは2~3年に1回、地植えは4年に1回程度植え替えしましょう。植え替えに適した時期は、花が咲き終わった4~5月。

植え替えの際は古い土を軽く落として、傷んだり枯れたりしている根を取り除きます。植え替えと同時に株分けするのもオススメ。自然に株が分かれているところで、根を切り離して株分けします。

冬越し

バイカオウレンは寒さに強いものの、乾燥した北風は苦手です。葉は常緑なので霜に当たると縮れて傷んでしまうことも。

鉢植えは冷え込みが厳しい真冬の間は、軒下に移動しておくのがオススメ。地植えには防寒シートなどで寒さ対策するとよいでしょう。

まとめにかえて

冬の寒さが残る早春から咲き始め、春の到来を告げるバイカオウレン。木漏れ日の当たる山林でひっそりと咲いている姿が可憐です。

バイカオウレンを自宅の庭で育てながら、花を愛した牧野博士の心に寄り添ってみませんか。