2023年4月からNHKの連続テレビ小説「らんまん」がスタートします。

神木隆之介さん演じる主人公、槙野万太郎のモデルは「日本の植物学の父」と称される植物学者の牧野富太郎博士です。

この牧野博士がこよなく愛したと言われる花が、早春に咲くバイカオウレン。今回はバイカオウレンの魅力や育て方を紹介します。

バイカオウレンとは?「牧野博士が愛した白い花」

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写真:筆者撮影

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キンポウゲ科オウレン属

  • 常緑多年草
  • 分布:東北地方南部~中国地方西部
  • 草丈:3~10cm
  • 開花期:2~3月
  • 花色:白
  • 参考価格:600~800円前後(3号ポット苗)

花がウメに似ているので「バイカ(梅花)」、根が黄色いので「オウレン(黄連)」という名前か付けられたバイカオウレン。明るい半日陰と湿り気の多い土壌を好み、日本の山林に自生する山野草です。

バイカオウレンは牧野富太郎博士が愛した花としても有名。牧野博士の故郷である高知県の山にも群生しています。

早春の寒さに耐えながら健気に咲く白い花を見た牧野博士は、その可憐さに一目惚れしたのかもしれませんね。

バイカオウレンの魅力は?「清楚で健気な花姿」

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写真:筆者撮影

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純白の花がカワイイ

バイカオウレンは1.5センチほどの白い花を咲かせます。透き通るような白が清楚な雰囲気で、やや暗めの森林でひときわ明るく輝くよう。

一見5枚の花弁のように見える部分は実はガクです。花弁は退化して小さな蜜腺(みつせん)になっています。中央にある丸い形の黄色い蜜腺が本来の花弁で、白と黄色のコントラストが鮮やかです。

強い性質で育てやすい

バイカオウレンは耐暑性・耐寒性ともに強く、山野草のなかでは比較的育てやすいのもうれしいところ。日本原産の植物なので気候にも適応力があり、初心者にも育てられます。

常緑の葉も美しい

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写真:筆者撮影

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バイカオウレンの葉は常緑で、切れ込みが入った5枚の葉がイチゴの葉にそっくり。花が咲き終わったあとも1年中地上に残ります。

葉は深い緑色で表面にツヤツヤとした光沢があり、葉脈がクッキリ入ってキレイです。葉も花と同様に小さく、深い緑が花の白さをいっそう際立たせます。

ほふくして広がる

茎根を横に広げながら地面をおおうようにして広がるので、うまく育てるとグランドカバーとしても利用できます。カーペットのように一面に咲き広がる白い花がキレイです。

バイカオウレンの育て方 1 「初心者にもオススメ!明るい日陰で育てよう」

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写真:筆者撮影

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日当たり

強い日差しと乾燥を嫌うので、明るい日陰のほどよい湿り気がある場所で育てましょう。庭植えにする場合は落葉樹の根元に、鉢植えは直射日光を避けて、午前中に日が当たる場所に置くとよいでしょう。

風通し

風通しのよい場所がオススメですが、乾燥した空気は苦手なので強い風が当たらないように。枯れた葉をそのままにしておくと風通しが悪くなるので、こまめに取り除きます。

植え付け

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写真:筆者撮影

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バイカオウレンの植え付けは5~6月と10月が適期です。水はけのよい土を使いましょう。日向土または軽石・桐生砂・赤玉土をフレンドした土壌が適しています。

自分で作るのが難しい場合は、市販されている山野草専用の用土を使うと便利です。

バイカオウレンの育て方 2 「お手入れや冬越しのポイント」

水やり

土が乾燥すると弱ってしまうので、水切れには気をつけましょう。土の表面が乾き始めたら水やりしてください。鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまでタップリと。

水切れしないように、水を入れた容器に鉢を浸ける底面給水にすると安心です。

肥料

肥料は地植え・鉢植えともに緩効性肥料を少量、花が咲き終わったあと4月までの間に2回程度施します。鉢植えは5~7月にかけてリン酸とカリウムを多く含む液体肥料を、2000~3000倍に薄めて与えましょう。

植え替え・株分け

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写真:筆者撮影

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旺盛に根を伸ばすので、鉢植えだけでなく地植えも定期的に植え替えが必要です。鉢植えは2~3年に1回、地植えは4年に1回程度植え替えしましょう。植え替えに適した時期は、花が咲き終わった4~5月。

植え替えの際は古い土を軽く落として、傷んだり枯れたりしている根を取り除きます。植え替えと同時に株分けするのもオススメ。自然に株が分かれているところで、根を切り離して株分けします。

冬越し

バイカオウレンは寒さに強いものの、乾燥した北風は苦手です。葉は常緑なので霜に当たると縮れて傷んでしまうことも。

鉢植えは冷え込みが厳しい真冬の間は、軒下に移動しておくのがオススメ。地植えには防寒シートなどで寒さ対策するとよいでしょう。

まとめにかえて

冬の寒さが残る早春から咲き始め、春の到来を告げるバイカオウレン。木漏れ日の当たる山林でひっそりと咲いている姿が可憐です。

バイカオウレンを自宅の庭で育てながら、花を愛した牧野博士の心に寄り添ってみませんか。