3. 【男女別】ひとりで厚生年金「月額15万円」をもらう人は何パーセントか
つづいて、男女別に厚生年金の受給額をみていきましょう。
3.1 【男性】厚生年金保険(第1号)年金月額階級別受給権者数
※国民年金の月額を含む
- ~5万円未満:13万2603人
- 5万円~10万円未満:105万6048人
- 10万円~15万円未満:268万5460人
- 15万円~20万円未満:451万8201人
- 20万円~25万円未満:217万3173人
- 25万円~30万円未満:24万8273人
- 30万円以上:1万4455人
男性の場合、平均受給額は16万3380円です。また、15万円以上の厚生年金を受給している人の割合は64%に届いています。
3.2 【女性】厚生年金保険(第1号)年金月額階級別受給権者数
※国民年金の月額を含む
- 5万円未満:25万5972人
- 5万円~10万円未満:230万5156人
- 10万円~15万円未満:229万1096人
- 15万円~20万円未満:43万4315人
- 20万円~25万円未満:6万1385人
- 25万円~30万円未満:3947人
- 30万円以上:361人
女性の厚生年金の平均受給額は10万4686円と、目標の15万円より4.5万円ほど低い水準です。なお、15万円以上の年金額に該当するのは9.3%と1割に満たない状況です。
厚生年金額は現役時代の収入の影響を受けますから、年金額を上げたい女性はキャリアアップを狙ってみるのもよいでしょう。
4. まとめにかえて
日米比較はさまざまな分野でおこなわれており、アメリカへの憧れをあらわす「アメリカン・ドリーム」という言葉があるほどです。
とはいえ、多くの方は日本で暮らし、日本で老後を迎えるでしょう。いずれ訪れるその時に、年金だけでは暮らせないと焦るのは避けたいところです。
2000万円クラスの退職金をもらえる人は決して多数派ではないでしょう。、年金と併用して老後の生活をまかなうための貯蓄を準備するには計画性が欠かせません。
いま貯金ができていない人は、月に1万円でも2万円でも貯蓄に回せるよう家計を整える必要があるでしょう。
すでに計画的な貯蓄の習慣がついている人は、銀行預金だけでなくさらに効率よくお金を育てる方法にトライしてみるとよいかもしれません。
人生において与えられた時間は有限ですから、老後までの時間を大切に使いたいですね。
参考資料
- 日本貿易振興機構(JETRO)「米国で税額控除や年金などインフレ調整による増額手当が相次ぐ」
- Social Security Administration ”SSI Federal Payment Amounts for 2023”
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
尾崎 絵実