株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、終値で20,000円台を回復

2017年8月7日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,055円(+103円、+0.5%) 3日ぶり反発
  • TOPIX 1,639.2(+7.8、+0.5%) 3日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,109.8(▲7.9、▲0.7%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,397、値下がり銘柄数:514、変わらず:111
  • 値上がり業種数:28、値下がり業種数:5
  • 年初来高値更新銘柄数:240、年初来安値更新銘柄数:8

東証1部の出来高は15億590万株、売買代金は2兆353億円(概算)となり、いずれも先週末より微減となりました。第1四半期決算発表もピークを過ぎ、なおかつサプライズが少なくなったため、模様眺めの動きが強まりました。売買代金はかろうじて2兆円を維持しましたが、盛り上がりに欠ける取引だったようです。

そのような中、日経平均株価は、先週末に発表された米国雇用統計を好感した買いが先行して、終日プラス圏で推移しました。ただ、一時は+133円高まで上昇しましたが、その後は材料不足から膠着状態に陥り、終値は何とか3桁の上昇を保ったようです。それでも、終値は再び20,000円台に乗せました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、取引時間中に年初来高値を更新しています。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は4日連続で1,000億円割れの薄商い

東証マザーズの出来高は5,302万株、売買代金は839億円となり、いずれも先週末より小幅増加しました。小幅増加とはいえ、売買代金は4日連続で1,000億円を下回るなど厳しい薄商いに変わりはありません。

また、総合指数も反落し、1,100ポイント維持が微妙な段階に入ってきたと見られます。引き続き個人投資家の投資資金の回帰が待たれますが、少し時間を要しそうです。

ソフトバンクグループが大幅高、トヨタ自動車やスズキなど自動車株も堅調

個別銘柄では、引け後に決算発表を控えたソフトバンクグループ(9984)が大幅高となり、東京エレクトロン(8035)やダイキン工業(6367)も大きく値を上げました。

また、先週末に決算を発表したトヨタ自動車(7203)が久しぶりの大幅上昇となり、スズキ(7269)とデンソー(6902)は揃って年初来高値を更新しました。その他では、任天堂(7974)や安川電機(6506)に見直し買いが入って、ともに上昇して引けました。

一方、ファナック(6954)が冴えない値動きとなり、ソニー(6758)やコマツ(6301)も値を下げました。また、小売株に下落が目立ち、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、高島屋(8233)、良品計画(7453)などが下落して引けています。

新興市場では、サイバーステップ(3810)がストップ安となる暴落となり、インターネットインフィニティー(6545)やASJ(2351)も急落となりました。一方、アクセルマーク(3624)が一時ストップ高となる高騰となり、串カツ田中(3547)も堅調に推移して年初来高値を更新しています。

青山 諭志