株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。
配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。
株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。
今回はヤマトホールディングス(9064)について、配当金と株価をあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン※」を確認します。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
1. ヤマトホールディングス(9064)の配当金のリターンはいくらか
ヤマトホールディングスの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の中間配当と期末配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年6月20日
- 株式の取得価格:2119円(取得日の終値)
- 2023年3月期・中間配当:23.00円
- 2023年3月期・期末配当:23.00円
- 100株ベースの配当金のリターン:4600円
なお、ヤマトホールディングスに株主優待はありません。
そのため、優待のリターンは0円です。
2. ヤマトホールディングスの株価変動のリターンはいくらか
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2022年6月20日
- 株式の取得価格:2119円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2023年6月20日
- 1年後の株価の終値:2579円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:+4万6000円
3. ヤマトホールディングスの株式投資のトータル・リターンはいくらか
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:4600円
- 株主優待のリターン:0円
- 株価変動によるリターン:+4万6000円
- トータル・リターン(金額ベース):+5万600円
- トータル・リターン(%ベース):+23.9%
トータル・リターンは金額ベースで+5万600円でした。
4. ヤマトホールディングスの配当金の推移を確認
ヤマトホールディングスの株式の年間リターンは+23.9%でした。
最後にヤマトホールディングスの配当金の推移を確認しましょう。
配当金・株主優待・株価とそれぞれ分解して株式のリターンを確認すると、どの要素がリターンに影響を与えているか一目瞭然となります。
配当金や株主優待を目的に長期視点で投資した場合でも、株価水準を確認して、株式全体としてのリターンも把握しておきましょう。
参考資料
宮野 茉莉子