関西弁5. いらち

「いらち」も、共通語に変換するのが難しい言葉です。

関西のなかでも、大阪・京都・兵庫でよく使われています。

「いらち」には「せっかち」「落ち着きがない人」「すぐにイライラする人」など複数の意味が含まれており、地元民からは共通語で一言で説明するのが難しいとの声もちらほら。

「イライラ」と「せっかち」が合わさって「いらち」という言葉ができたのかと思いきや、実は「イライラする」を意味する「苛つ(いらつ)」という動詞が、名詞化して成立したと考えられています。

関西弁6. けったい

「けったい」も、使い方ひとつで意味合いが異なるため、共通語に変換しにくい言葉だとされています。

「けったい」の使い方は、「けったいな奴やな(変わり者だな)」、「けったいなもんがあったわ(変な物・新しい物があった)」、「けったいな話やなぁ(不思議・奇妙・おかしな話だなぁ)」などバリエーションがとても豊富です。

「けったい」の語源は諸説あり、奇妙な様子を表す「卦体(けいたい)」が語源とも、「希代(きたい)」が変化してできた言葉とも言われています。