株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、取引時間中の値幅はわずか51円

2017年8月4日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,952円(▲76円、▲0.4%) 続落
  • TOPIX 1,631.4(▲2.3、▲0.2%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,117.8(+7.5、+0.7%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,107、値下がり銘柄数:775、変わらず:140
  • 値上がり業種数:14、値下がり業種数:19
  • 年初来高値更新銘柄数:153、年初来安値更新銘柄数:23

東証1部の出来高は15億1,500万株、売買代金は2兆1,553億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。Q1決算発表もサプライズが少なくなり、米国の雇用統計発表などを控えて模様眺めの動きが強まりました。

一部の値嵩株の取引増加により、売買代金は何とか2兆円を維持しましたが、出来高は15億株を下回る寸前まで減少しています。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。結局は20,000円を割り込む続落となったものの、取引時間中の値幅(高値と安値の差)がわずか51円という狭いレンジでの値動きとなっています。

ちなみに、日経平均株価は6月5日以降44日連続して騰落率(前日終値比)が±1%未満となっており、稀に見る膠着状態が続いていると言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小幅に収まりました。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は3日連続で1,000億円割れの薄商い

東証マザーズの出来高は4,773万株、売買代金は706億円となり、いずれも前日より減少しました。出来高は5,000万株を下回る2月10日以来の約半年ぶりの低水準であり、売買代金も3日連続で1,000億円を割り込んでいます。

そのような薄商いの中、総合指数は小幅反発となりましたが、盛り上がりに欠けた取引が続いたようです。引き続き、個人投資家の投資資金の回帰が待たれますが、少し時間を要しそうです。

ライオンが一時▲10%超安の暴落、自動車株ではスズキとマツダが急騰

個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)が大幅続落となり、TDK(6762)、ローム(6963)、アルプス電気(6770)、村田製作所(6981)などの電子部品株が総じて大幅下落となりました。

また、前日に決算発表を行ったライオン(4912)が一時▲10%超安の暴落となり、終値でも▲7%近い急落となりました。

その他では、中部電力(9502)、三井不動産(8801)、東レ(3402)などが大幅安で引けました。

一方、前日に好決算を発表したスズキ(7269)が爆騰して年初来高値を更新し、終値も+9%高に迫りました。また、トヨタ自動車(7203)との資本提携報道が流れたマツダ(7261)も一時+5%超高になるなど急騰しています。

その他では、テルモ(4543)が急騰し、アサヒグループホールディングス(2502)も値を上げて年初来高値を更新しました。

新興市場では、アクセルマーク(3624)が急騰して取引時間中に年初来高値を更新しましたが、その後は売りに押されて小幅高に止まりました。

また、ASJ(2351)が続伸となり、ヘリオス(4593)は安値更新後に急騰して大幅高で引けています。一方、ブライトパス・バイオ(4594)は続落となり、安値更新となりました。

青山 諭志