専業主婦でいる?パートに出る?子育て世帯が考えたいマネープラン

今回の年収と貯蓄はあくまで平均になります。

お子さんが小さい頃は女性が働きに出られず、また年代も若くてそこまで貯蓄できないご家庭も多いでしょう。

一方で、現代は共働きが主流となっており、そのうちパートタイムで働く女性が多くなっています。

先ほどの厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」では、児童のいる世帯のうち、働いている女性は75.9%。

出所:厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」

そのうち正規雇用は29.6%、非正規は37.3%でした。

専業主婦でいるか、パートで働くか、フルタイムで働くかは本人のご希望やお子さんの年齢、家計によって個人差があります。まずはご自身と家庭の状況を見て検討することが大切でしょう。

一方で、「年収の壁」が見直される予定となっているなど、パートで働く環境も今後変化する可能性があります。

2022年10月には、いわゆる「106万円の壁」といわれる、一定要件を満たしたパートの方の社会保険適用が拡大され、2024年にはさらに拡大される予定です。

社会保険に加入すれば厚生年金や健康保険料などを自分で払いますが、将来の年金受給額が増えたり、傷病手当金や出産手当金がもらえたりするようになります。

また、少子高齢化により、将来の年金受給額が減る可能性もあります。現代では60歳代で働く方も多く、今後もその傾向は続くと考えられるでしょう。

働く環境や老後の環境が今後変化する可能性は大いにあります。

今の年収や貯蓄だけでなく、ご自身がどんな現役時代や老後を過ごしたいか考えたり、年金の受給予定額の目安を知ったりといった行動も大切になるでしょう。