4. 終わりを考えておけばよかった
はじめるのは意外と簡単でも、多くの方が悩むのが終わり、つまり売却時期です。
つみたてNISAの非課税期間は20年間。つみたてNISAは非課税期間終了後もそのまま保有できますが、課税口座にうつれば課税対象になります。非課税期間の終了後には運用益に対して税金がかかることは考えておくべきでしょう。
iDeCoについても、現時点では原則60歳までのつみたて投資なのでどこかで売却する必要があります。また、年齢によっては、iDeCoの方が売却までの期間が長い方もいるので、その点についても把握しておくべきでしょう。
基本的には長期間積み立てるものなので、売却にはまだまだ時間があります。つみたてNISAなら、万が一のことがあれば売却するのもタイミングのも一つ。それ以外に、自分なりの売却のタイミングを考えておきましょう。
つみたてNISAとiDeCo、いずれも魅力的な制度ではあります。事前にしっかり調べて、ご自身に合った内容ではじめてみてくださいね。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。