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(初公開日:2021年3月8日)

30代といえば、仕事・プライベートともに責任ある役割を任され始める人が多い時期でしょう。

厚生労働省が公表している「人口動態調査(2019年)」によると、同年の平均初婚年齢は男性31.2歳、女性29.6歳です。

30代は、結婚やお子さんの誕生といったライフイベントを経験し、今後のライフプランについて本格的に考え始める方が増え始める年齢層ともいえるでしょう。

今回は、『30代貯蓄額「所帯持ちvs独身」どっちが多い?』と題して、働き盛りの30代の貯蓄額について深掘りしていきます。

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1. 「所帯持ち」が増える30代。みんなはどのくらい貯めている?

さっそく、「30歳代世帯」の貯蓄額について、平均値と中央値を、「二人以上の世帯」と「単身世帯」みていきます。

1.1 「30代・所帯持ち」の貯蓄額はどのくらい?

金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年(2020年)調査結果」から、世帯主が30歳代の世帯の貯蓄事情をみていきましょう。

30代・二人以上の世帯の貯蓄額

  • 全世帯(金融資産を保有していない世帯を含む)…平均591万円(中央値400万円)
  • 金融資産を保有している世帯…平均644万円(中央値423万円)

1.2 30代・二人以上世帯の貯蓄額の分布

  • 金融資産非保有… 8.2 %
  • 100万円未満…9.1%
  • 100万~200万円未満…10.0%
  • 200万~300万円未満…11.7%
  • 300万~400万円未満…10.8%
  • 400万~500万円未満…10.0%
  • 500万~700万円未満…11.3%
  • 700万~1000万円未満…8.7%
  • 1000万~1500万円未満…10.4%
  • 1500万~2000万円未満…6.5%
  • 2000万~3000万円未満…2.6%
  • 3000万円以上…0.9%

また、同調査における世帯主が30歳代の年間手取り収入(税引後)は平均527万円(中央値500万円)でした。さらに、臨時収入を含む年間手取り収入からの貯蓄割合は平均13%となり、金額にすると年間約69万円となります。

とはいえ、30歳代ファミリーでは、独身時代の頃とは違う色々な「必要経費」に追われ、思うように家計のやりくりができない…お悩みの方も多いかと思います。

では、ここで、同年代の独身の人たちの貯蓄事情もみていきましょう。