「年金生活が苦しい…」年金生活者支援給付金とは。月額14万円でも受けられるか 2023年度の国民年金と厚生年金の月額が決定

1. 年金生活者支援給付金とは

年金生活者支援給付金とは、年金を含めても所得が低く、経済的な支援を必要としている人に対して支給されるお金です。

社会保障と税の一体改革に伴い、2019年10月に導入されました。

1.1 年金生活者支援給付金の支給要件

老齢年金生活者支援給付金は、以下の支給要件をすべて満たしている人が対象となります。

1. 65歳以上の老齢基礎年金の受給者である
2. 同一世帯の全員が市町村民税非課税である
3. 前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が78万1200円以下である

まず老齢基礎年金の受給者であることと、住民税非課税世帯であることが条件です。

また年金収入とその他所得の合計が78万1200円以下である必要があるため、月額6万5100円以上の年金があれば対象外になります。

厚生年金の平均月額は約14万円なので、平均並みの受給額の方は対象外となります。

厚生年金がかなり少ない方、そもそも厚生年金の資格がない方、さらに老齢基礎年金を満額受け取れない方が対象となるでしょう。