2. 年の差10年ならば加給年金は約390万円

加給年金の支給金額は最大年額38万8900円(2022年度)で、受給者が65歳になってから配偶者が65歳になるまで毎年支給されます。

夫婦の年の差10年ならば10年間支給されるため、加給年金の総額は最大で約390万円です。

年の差が20年ならば、20年間で約780万円の加給年金を受け取れます。年齢差が大きいほど受け取り総額が増えるため、年の差夫婦にとってはメリットのある制度と言えます。

一方、配偶者が年上の場合は加給年金の支給はありません。

なお、加給年金の受給者が繰り下げ受給した場合、繰り下げ期間中の加給年金は受け取れません。

年間約39万円と金額が大きいため、加給年金の受給要件を満たす人は繰り下げの活用を慎重に検討しましょう。

繰り下げて年金を増やすつもりが、かえって損をすることもあります。