4. 「何で貯蓄するか」も同じくらい大切
「いくら貯蓄するか」も大切ですが、「何で貯蓄するか」も大切です。万が一のときのために約半年分の預貯金が確保できていれば、一部で運用を検討してみましょう。
たとえば2018年1月からスタートしたつみたてNISAは現在500万口座を超えています。
つみたてNISAは自分で投資信託などの中から選び、毎月一定額を積み立てていくもの。通常運用益に20.315%かかる税金が毎年40万円まで、最長20年間非課税になります(非課税投資枠は20年間で最大800万円 )。
リスクはありますが、投資時期・投資対象ともに分散しており、ある程度リスクは抑えられるでしょう。「運用はリスク」とすべて排除するのではなく、情報収集をしてリスクを把握した上で、一部取り入れることをおすすめします。
つみたてNISAのような積立投資は、利息に利息がつく複利の力で資産がふくらむ可能性もあります。また、万が一のことがあった場合でも売却して使うことができます。
基本的なことですが、「毎月◯万円を貯金、◯万円を積立投資する」と決めて積み立てていくことで、自然と貯蓄を増やすことは可能です。貯金は財形貯蓄や自動積立定期預金で、投資はつみたてNISA等で、自動的に貯まる仕組みを利用するとより良いでしょう。
時間は誰にでも平等ですから、残り約20年間を有効に使ってくださいね。
参考資料
- 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和2年調査結果」
- 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」
- 金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」
宮野 茉莉子