1. 「40代おひとりさま」の平均貯蓄額からわかること

今回は金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和2年調査結果」を参考に、まずは40代おひとりさまの貯蓄額を見ていきます。

同調査の単身世帯・全体の回答世帯数は2500世帯(男性58.2%・女性41.8%)。就業状況や就業先産業も確認しましょう。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2020年)のポイント 」

フルタイム雇用が57.6%、パートタイム雇用が12.8%、自営業主が8.2%。

就業先の産業は「その他サービス業(35.3%)」「製造業(16.0%)」「医療、福祉(12.1%)」「卸売業、小売業(10.4%)」「公務、驚異奥、電気水道業(10.2%)」などでした。

それでは上記のうち、40代の貯蓄分布を確認しましょう。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和2年調査結果」

  • 平均:666万円
  • 中央値:40万円

40代ですでに貯蓄1000万円以上を保有しているのは17.3%。国税庁の「令和2年分 民間給与実態調査統計」によれば、日本の平均給与は433万円。しっかりと貯蓄している人が一定数いることが分かります。

一部の富裕層に引っ張られやすい平均は666万円、より実態に近い中央値は40万円でした。その差約600万円と、貯蓄格差のようすがうかがえます。

実際に貯蓄ゼロ世帯は35.5%。老後に向けての対策が急務でしょう。