3. 老齢厚生年金はどのように計算されるのか

老齢厚生年金の金額は、厚生年金に加入していた時の報酬額や加入期間等に応じて計算されます。

3.1 老齢厚生年金の計算式

年金額＝報酬比例部分＋経過的加算＋加給年金額

3.2 報酬比例部分とは

出所：日本年金機構「は行　報酬比例部分」

厚生年金の報酬比例部分は次のA＋Bで計算します。

A：2003年3月以前の被保険者期間
平均標準報酬月額×7.125/1000×2003年3月までの被保険者期間の月数

B：2003年4月以降の被保険者期間
平均標準報酬額×5.481/1000×2003年4月以降の被保険者期間の月数

※生年月日によって乗率が異なります。また従前額保障等は考慮していません。

3.3 経過的加算とは

経過的加算とは、特別支給の老齢厚生年金の定額部分として計算した額から、昭和36年4月以降で20歳以上60歳未満の期間の老齢基礎年金相当額を算出し、定額部分から差し引いたものです。

出所：日本年金機構「老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額」

定額部分は2022年度の場合、「1621円　×　生年月日に応じた率　×　被保険者期間の月数」となっています。