株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、終値で4日ぶりに2万円回復

2017年8月2日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,080円(+94円、+0.5%) 続伸
  • TOPIX 1,634.3(+5.8、+0.4%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,125.9(+17.0、+1.5%) 5日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,172、値下がり銘柄数:719、変わらず:130
  • 値上がり業種数:18、値下がり業種数:15
  • 年初来高値更新銘柄数:124、年初来安値更新銘柄数:13

東証1部の出来高は17億1,845万株、売買代金は2兆4,510億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。引き続き第1四半期決算発表などを手掛かりとした積極的な売買が見られましたが、大きなサプライズ決算がなかったこともあり、徐々に模様眺めムードが強まりました。売買代金も5日ぶりに2兆5,000億円を下回っています。

そのような中、NY市場の高値更新や円高進行が一服したことなどを背景に、日経平均株価は一度も20,000円を下回ることなく終日プラス圏で推移しました。

後場の開始後には一時+127円高となる場面があり、20,100円を超える時間帯が続きました。最後はやや失速したものの、終値では4日ぶりの20,000円台回復となる続伸で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、取引時間中には年初来高値を更新するなど堅調だったようです。

東証マザーズ総合指数は5日ぶりの反発、売買代金は50日ぶりに1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,173万株、売買代金は679億円となり、いずれも前日より大幅減少となりました。

出来高、売買代金とも厳しい閑散相場となっており、とりわけ売買代金は49日間続いた1,000億円超の記録が途切れ、しかも、1,000億円を大きく下回る薄商いとなっています。

なお、総合指数は下値を拾う動きなどから5日ぶりの反発となりましたが、“焼け石に水”状態です。引き続き、個人投資家の投資資金の回帰が待たれますが、少し時間を要しそうです。

日本電産が+5%超の高騰で年初来高値を更新、安川電機も4連騰で高値更新

個別銘柄では、日東電工(6988)、デンソー(6902)、武田薬品工業(4502)が連日で年初来高値を更新し、東京エレクトロン(8035)も大幅反発となりました。

また、米国アップル社の好決算を背景に、村田製作所(6981)やローム(6963)などが急騰し、日本電産(6594)は+5%超高となる高騰となり、年初来高値を更新しています。

その他では、キーエンス(6861)が急騰して高値を付け、ホンダ(7267)も大幅高で引けたほか、安川電機(6506)が4連騰で高値更新となりました。

一方、好決算を発表したソニー(6758)が利益確定売りに押されて下落し、自動車株ではスズキ(7269)が冴えない値動きとなりました。また、前々日に赤字幅拡大の業績予想を発表したヤマトホールディングス(9064)が大幅安で引けています。

新興市場では、ASJ(2351)が値を飛ばしてストップ高で引け、アカツキ(3932)やインフォテリア(3853)も大幅高となりました。一方、インターネットインフィニティー(6545)は取引時間中に年初来高値を更新した後、利益確定売りに押されて安く引けています。

青山 諭志