2. 【コマツの株価】増配見通しも株価の上昇要因に

2022年度第2四半期決算では、好調な業績を背景に2021年度の96円から2022年度は128円への増配見通しも発表しました。

見通し通りの配当が実現すれば、2年連続の増配となります。

出所:株式会社小松製作所「配当金について」

一方で、配当性向は40%程度で安定しており、好業績を背景とした無理のない増配を実現できる見通しが立っていることも、株価の下支え要因となっていると思われます。

3. 【コマツの株価】円高傾向にもかかわらず好業績を維持

主力ビジネスの建設機械・車両における海外売上が2019年度時点で86%に上るなど、海外売上比率の高いコマツでは、為替変動が業績に大きな影響を与えます。

2022年は総じて円安でしたが、2022年9月から年末にかけては円高傾向であったため、コマツにとってアゲンストな環境とみられていましたが、2023年1月31日に発表された第3四半期決算では10-12月のみの売上で増収・増益を達成。

2022年第2四半期の堅調な業績見通しを維持しました。このことが投資家に安心感をもたらし、2023年1月末以降コマツの株価は一段高になったと思われます。