1. 年金制度の基本的な仕組みとは
日本の公的年金制度は、2階建てといわれています。
1階部分は、日本に住んでいる20~60歳未満のすべての人が加入する「国民年金(基礎年金)」。
2階部分は、会社員・公務員が加入する「厚生年金」で、国民年金に上乗せして支払われます。
厚生年金に加入していれば、1階部分の国民年金からは老齢基礎年金が、2階部分の厚生年金からは老齢厚生年金がもらえます。
一方、フリーランスや自営業者であれば、1階部分の国民年金からの老齢基礎年金だけしかもらえません。
老齢基礎年金だけをもらう場合、2023(令和5)年度の新規裁定者(67歳以下の方)の満額は79万5000円(月額6万6250円)になります。
2022(令和4)年度の満額77万7800円(月額6万4816円)と比べると、物価の上昇により2.2%の増額となっています。