3. 厚生年金の受給額は年齢や性別でも差がある

厚生年金のひと月の平均受給額は、約14万6000円と解説しましたが、実は年齢や性別によって受給額に差があります。

年金は原則として65歳から受給開始ですが、繰上げ受給の手続きをとれば60歳から受給することが可能です。

では、受給年齢や性別によってどのくらい平均額が異なるのか、下表をご覧ください。

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

年齢ごとの受給額を見ると、男性・女性ともに65歳以上の方の受給額が多くなっています。一般的に年金の受給開始年齢は65歳からで、65歳未満は特別支給の老齢厚生年金等になっています。

男女での違いを見ると、60歳・61歳はそれほど大きな差はありませんが、62歳以降になると男性の方が2倍近くの厚生年金を受給しています。

65歳以上の受給額では、男性の方が女性よりもひと月に約6万円多く受給していることがわかります。

このように、厚生年金では年齢または性別によって受給額に差が生じているため、ひと月の平均受給額は目安のひとつとして捉えると良いでしょう。