窓をあけて大きく下落。主要な移動平均線も割り込む
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は、大きく上昇した後、往って来いのような形で下落していました。ここから反発するのか、さらに調整するのか注目されました。実際には、週初13日から窓をあけて下落すると、翌14日も窓をあけて下落が続き、25日移動平均線も割り込んでしまいました。75日線、200日線付近ではいったん下げ止まりましたが、16日には窓をあげて下落しています。ただし、その後は陽線となり、25日線、75日線付近まで値を戻しています。
今後の展開はどうなるでしょうか。ポイントはやはり移動平均線になりそうです。現在は75日線、200日線にローソク足の実体がかかるような場所にあります。再び、75日線、200日線、さらには25日線を回復できるようであれば押し目買いの好機と言えるでしょう。ただし、これら主要な移動平均線に上値を抑えられるようであれば注意が必要です。
すでに直前の押し安値である2月22日の安値(2万7046円)を割っています。次の節は1月4日の安値(2万5661円)になりますが、距離があることから、その前に心理的節目となる2万7000円、2万6000円あたりで下げ止まる可能性もあります。
今週、直近の押し安値である先週16日の2万6632円を再度割り込むようであれば注意が必要です。一つ心配なのは、2月22日の安値(2万7046円)を割ったことで、1月4日から続く中期的な上昇トレンドも崩れてしまったことです。再び目線を上に持つためには、主要な移動平均線を回復することが必要であり、そこが今週のポイントと言えるでしょう。
参考資料
下原 一晃