「130万円の壁」主婦が目先の損得で考えてはいけない3つの理由

年収130万円で社会保険未加入と年収131万円で社会保険に加入した場合を比較すると、年収131万円の方が、手取りが約15万円少なくなります。

このように目先の損得で考えると、「130万円の壁」を意識せずにはいられないでしょう。

しかし、ここにこだわり過ぎると、長い目で見て損をすることになります。年収の壁を意識せずに働くことで得られるメリットを考えてみましょう。

メリット1.家計が改善される

130万円にこだわる理由は、130万円と131万円を比較して15万円ほど働き損が生じる点だと思います。つまり、ずっと年収130万円前後の状態を意識しているから損と感じるわけです。

年収が150万円を超えると手取りは増えていく一方なので、こだわりはなくなってくるでしょう。社会保険に加入したら、時間を抑えて働く必要はなく、好きなだけ働くことができると考えれば、おのずと年収は上がっていくのではないでしょうか。

年収が上がれば、世帯収入が増えます。これは将来の家計状況が大きく変わる要素です。

家計の状況を見るためには、ライフプランをもとに今後の収支状況や貯蓄残高を試算したキャッシュフロー表を作成します。これによって、将来のライフプランの見直しができます。

たとえば、現在の収入のままだと、将来の家計が厳しくなるとわかった場合に、収入を増やす方法として、現在フルタイムで働いている夫の給料が上がるのを期待するのと、現在扶養内で働いている妻の収入を増やすのとでは、どちらが増やせる可能性が高いかを考えれば、扶養を外れて働くメリットの大きさがわかるでしょう。