年度末が迫り、今後のキャリアを考え直している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

仕事では業務内容や福利厚生はもちろん、年収事情が気になるものですが、年収によって将来の厚生年金額も変わります。

今回は、年収600万円の方が将来受け取れる「厚生年金の月額」について考えていきます。

支払うべき保険料の月額もあわせて見ていきましょう。

【注目記事】厚生年金だけで「ひと月平均20万円以上の年金収入」という羨ましい人は男女で何割か

1. 厚生年金と国民年金は2階建て構造

まずシミュレーションを始める前に、年金制度の基本をおさらいしましょう。

日本の年金制度は、国民年金と厚生年金の「2階建て」となっています。

ベースとなるのは1階部分の「国民年金」で、会社員や公務員などは上乗せとして「厚生年金」に加入します。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとにLIMO編集部作成

厚生年金の保険料は、基本的に給与からの天引きで納付します。

現役時代に納付した保険料と加入期間により、将来の老齢厚生年金額が決まるという仕組みなのです。