2023年4月1日よりハーゲンダッツジャパンは、アイス商品をミニカップで295円から325円など値上げすることを公表しました。あらゆるものの値上がりで、ちょっとした贅沢も我慢する必要が出てくるかもしれません。

特に、年金だけで暮らす方にとって物価の上昇は深刻な問題です。では、年金受給者はどれくらいの年金を受け取っているのでしょうか。

本記事では60歳~69歳の厚生年金・国民年金の受給額一覧を解説します。また、老後資金に備える方法も紹介するので参考にしてみてください。

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1.【年金一覧表】60~69歳の老齢厚生年金・国民年金の平均月額はいくらか

まずは厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、60~69歳の厚生年金・国民年金の平均受給額を確認しましょう。

出所:厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

1.1 厚生年金受給者の60~69歳の平均年金月額

  • 60歳:8万7233円
  • 61歳:9万4433円
  • 62歳:6万1133円
  • 63歳:7万8660円
  • 64歳:7万9829円
  • 65歳:14万5372円
  • 66歳:14万6610円
  • 67歳:14万4389円
  • 68歳:14万2041円
  • 69歳:14万628円

※64歳以下は、特別支給の報酬比例部分のみを受給する人の平均年金月額を記載
※厚生年金部分を含む

1.2 国民年金の60~69歳の平均年金月額

  • 60歳:3万8945円
  • 61歳:4万150円
  • 62歳:4万1904円
  • 63歳:4万3316円
  • 64歳:4万3842円
  • 65歳:5万8078円
  • 66歳:5万8016円
  • 67歳:5万7810円
  • 68歳:5万7629円
  • 69歳:5万7308円

※64歳以下は、繰上げ支給を選択した人の平均年金月額を記載

64歳以下の厚生年金受給者の年金受給額は、厚生年金の受給開始時期が60歳から65歳に制度変更となった際の緩和措置として年金の一部(特別支給の報酬比例部分)を受け取る人の平均年金受給額を記載しています。

また、64歳以下の国民年金受給額は繰り上げ受給を選択した人の平均受給額です。

そのため、繰り上げ受給を選択しない際に受け取る一般的な年金受給額は65歳以上のデータが参考になるでしょう。

厚生年金受給者の平均年金受給額と国民年金平均額とでは、受給額に約2.5倍もの差があります。国民年金のみにしか加入しない自営業者や専業主婦が、年金だけで生活するのは一般的に難しいでしょう。