【新NISA】移行の手続きは必要？現行「つみたてNISA・一般NISA」別の注意点3つ 2024年からはじまる予定の新NISAとは

一般NISA口座がある人の注意点3つ

では、現在一般NISAで資産運用を行っている人について、新NISAへの移行にあたり、注意しておくべきポイントを見ていきましょう。

出所：金融庁「一般NISA」

現行の一般NISA口座での買付は、2023年までしかできません。

現在の一般NISAの預かりや、2023年中に購入した商品は、5年間の非課税期間が終了するまで非課税で運用が可能です。5年経つ前に、途中売却もできます。

新NISAは、生涯投資上限が1800万円までと決められています。しかし、現行NISAの預かりは、この1800万円の外枠となります。

つまり、たとえば現行の一般NISAですでに300万円の預かりがある人は、一般NISA300万円と新NISA1800万円（うち成長投資枠は1200万円）まで非課税で運用可能となります。

現行のNISA口座で購入した商品を新NISAの口座に移管することはできません。

また、現行制度では非課税期間が終了する預かりを翌年の非課税枠に移すという「ロールオーバー」という手続きがありましたが、新NISAではロールオーバーがなくなります。新NISAでは非課税期間がそもそも無期限となるので、基本的にロールオーバーをする必要がなくなります。

現行の一般NISAの預かりについて、2023年末から非課税期間5年が終了するものは新NISAに移管できないため、課税口座に順次移管されることになります。課税口座に移管されると、売却時に利益が出ている場合は課税されることになります。