出産時に有職である母は6割
厚生労働省が2023年3月3日に公表した「令和2年度(2020) 人口動態職業・産業別統計の概況」によると、第1子のうち「母が有職であるもの」は24万508人(第1子全体の62.9%)となりました。
前回調査の45.8%から 17.1ポイントの上昇です。
特に「専門・技術職」が6.4ポイント、「事務職」が4.6ポイント上昇と顕著となりました。
内閣府男女共同参画局の「共働き世帯の推移」によると、2000年頃から徐々に専業主婦世帯は減少し始め、今では共働き世帯が主流となっています。
家庭によって働き方を選ぶ理由はそれぞれですが、子育てにかかる費用は上昇傾向にあり、家計を支えるために働かざるを得ない家庭もいます。
子育て世帯の平均年収はいくらか
厚生労働省の「2021年国民生活基礎調査の概況」によると、児童がいる世帯の雇用者所得は695万1000円です。
雇用者所得とは「会社などから支給される給与等の合計額」を指し、「所得」とはこの調査内では「税金や社会保険料を含む」とされています。
つまり、子育て世帯の平均年収とも言えます。
同調査では「生活意識」を問う項目もあり、児童のいる世帯のうち「生活が大変苦しい」「やや苦しい」と答えた世帯は59.2%にのぼりました。
約6割の家庭は余裕を感じられていないようです。
では、子育て世帯の平均的な貯蓄はいくらくらいなのでしょうか。