主要な移動平均線を回復、直近の戻り高値も超える

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週まで、移動平均線にローソク足の実体がかかるような小幅な動きが続いていました。先週も週初から同様の動きでした。ただし、週末に窓を開けて上昇すると、そのまま大きな陽線となりました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。まず、先週の上昇により、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線の主要な移動平均線を回復しました。さらに注目すべきは、直近の戻り高値である2月6日の高値(2万7821円)を超えました。1月下旬あたりから2万7100円~2万7800円付近までの狭いレンジの中でもみ合う展開が続いていました、そのチャネルの上限を突破したことになりますので、今後の上昇に期待できます。

上値メドとしては、まず心理的節目となる2万8000円です。ただし、これは距離が近いのですぐに突破してしまうかもしれません。その場合、昨年11月24日の高値(2万8502円)、9月13日の高値(2万8659円)あたりが次の目標になります。

注意すべきは、今週再び2月6日の高値(2万7821円)を割り込み、チャネルの中にローソク足の実体が戻ってしまうような場合です。そうなると再度仕切り直しということになります。ただし、それでも25日線付近で下げ止まるようであれば、押し目買いのチャンスになります。

参考資料

下原 一晃