【貯蓄ゼロ世帯】30~70歳代の割合

金融広報中央委員会が2023年2月に公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」によると、30〜70歳代で金融資産非保有の割合は以下のとおりです。

  • 30歳代:23.9%
  • 40歳代:26.1%
  • 50歳代:24.4%
  • 60歳代:20.8%
  • 70歳代:18.7%

30〜70歳代でおよそ2〜3割が貯蓄ゼロ世帯という結果になっています。

ここで、30〜70歳代の二人以上世帯貯蓄の平均値と中央値も見てみましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」をもとにLIMO編集部作成

  • 30歳代:平均値 526万円・中央値 200万円
  • 40歳代:平均値 825万円・中央値 250万円
  • 50歳代:平均値 1253万円・中央値 350万円
  • 60歳代:平均値 1819万円・中央値 700万円
  • 70歳代:平均値 1905万円・中央値 800万円

年代が上がるにつれて平均値・中央値ともに上がっていますが、貯蓄ゼロ世帯も2〜3割ほどいることから、貯蓄額で大きな差が生じているのが分かります。

特に40〜50歳代に貯蓄ゼロ世帯が多いのは気になります。

この世代は、いわゆる「就職氷河期世代」であり、就職難からキャリアに影響が出た人が少なくありません。

また住宅や車のローンと子どもの学費で出費が多い年代でもあるため、貯蓄が難しいのだと考えられます。