退職金の管理で損しないためのポイント
まとまったお金を退職金として受け取った場合に、どうやって管理すれば良いかお悩みの人は多いでしょう。
退職金の使い方や預け先など、自分の意向に合わない方法で管理すると、思わぬ損失を出してしまう可能性がありますので注意しましょう。
1. 資産は分類して管理する
退職金は全額1か所に集めるのではなく、分類して管理することがおすすめです。
老後生活においては、医療費や住宅リフォーム費用など、予期せぬ場面で大きな支出が必要になるケースがあります。
退職金の全額を運用に回した場合、資金が必要な場面に途中で切り崩さなければならず、結果として損失を発生させてしまう可能性もあります。
- すぐに現金化できる「流動性資産」
- 使途が決まっている「使用予定資産」
- 特に使う予定のない「余剰資産」
- 運用によって増やしたい「収益性資産」
上記のように、大切な資産は分類して管理しておくようにしましょう。
2. 運用は安全性と収益性のバランスを
退職金を運用する場合は、安全性と収益性のバランスに注意した方法を選択しましょう。
資産を運用し、十分な老後資金を確保することは大切です。しかし、収益性を求めるあまりリスクの高い方法を選択するのは控えましょう。
大きく増やすのを目的とするのではなく、老後のために大切な資産を守るという点に意識を向けることが大切です。
3. 住宅ローンの繰り上げ返済は要注意
退職金が入ったら、繰り上げ返済によって住宅ローンを返済しようと考える人も少なくありません。
住宅ローンの借入には利息が含まれます。利息負担を減らす意味でも早く返済したい気持ちは分かりますが、現在の低金利下においては、まとまった金額を返済に回すよりも、運用に回す方が得策になる可能性もあります。
繰り上げ返済を検討する場合は、自分が利用している住宅ローンの金利の状況を十分に確認しましょう。必要に応じて専門家に確認するものおすすめです。