2. 都道府県で厚生年金の平均額が変わる理由
厚生年金は、もちろん居住地によって年金額が決まるわけではありません。
冒頭に解説したとおり、厚生年金の受給額は現役時代の収入や加入期間で決まります。
そのため、結果的に都道府県ごとで水準が異なるようになったと考えられます。
多く稼いだ人は年金額も高くなるため、都市部で年収が高い地域の年金額は高くなります。
また、自営業の比率が高いと厚生年金の加入月数も減るため、農業等の産業が盛んな地域であれば厚生年金の平均額が少なくなるでしょう。
その他、女性の就業率が低い地域であれば、結婚や出産を機に扶養に入るため、厚生年金の平均が少なくなる可能性も高いです。
このように平均年収や自営業率、女性の就業率等が影響し、都道府県の受給額に格差が生まれたと考えられます。