5. まとめにかえて
少子高齢化が進む日本で、受給できる年金の水準が上がっていくことは考えにくいです。そのため、年金のみに頼らない資産形成が必要となります。
現状、預貯金で資産を持っている人がほとんどですが、インフレや円安の局面では、銀行に預貯金(円)でお金を預けているだけでは、価値が目減りしてしまいます。
資産を増やす、資産を目減りさせないためにも、株式や債権などのさまざまな資産を持って、資産分配・リスク分散をおこないましょう。
また、貯蓄がない方は、長く働くことで年金の受給開始を遅らせて年間の受給額を増やすことも考えられます。
まずは、現状を把握し、このまま老後を乗り切れるのか、家計の調整が必要なのかをシミュレーションしてみてください。
参考資料
- 厚生労働省 「令和5年度の年金額改定について」
- 厚生労働省年金局 「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局 「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯) Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」
- 総務省統計局 「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」
苛原 寛