5. 50歳代が気になる【老後の年金】まずは受給見込み額の確認から
今回は、リタイヤ前、現役世代のラストスパート期である50歳代の貯蓄事情をながめたあと、今のシニア世代が受け取る年金額を見てきました。
老後の年金収入が国民年金のみの場合は、貯蓄の重要度が増しますから、入念な老後資金の準備が必要となるでしょう。
また、厚生年金を受給予定の場合でも、現役時代の収入や年金加入期間により実際の受給額には個人差があります。平均額だけを鵜呑みにすることは避けたほうがよさそうですね。
毎年の誕生月に届く「ねんきん定期便」には、50歳以上になると、将来の受給見込額が記載されるようになります。ライフプランを立てる上で、より信頼性の高い情報となるでしょう。
老後の年金見込み額を世帯単位で把握することで、老後資金の貯蓄目標金額も立てやすくなりますね。私たち日本人には、長い老後が待っています。お金の不安ごとを抱えることなく、安心して過ごせるよう計画的に備えていきたいですね。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査(令和3年)各種分類別データ]」
- 厚生労働省「令和3年度厚生年金・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」
徳原 龍裕