年収600万円を達成しやすい業種は?

では次に業種に視点をあててみましょう。

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、産業別の全年齢の1カ月の平均給与は以下のとおりです※()内は55歳から59歳。

  • 鉱業、採石業、砂利採取業…323.3千円(403.8千円)
  • 建設業…333.2千円(406.2千円)
  • 製造業…294.9千円(361.9千円)
  • 電気・ガス・熱供給・水道業…419.7千円(531.4千円)
  • 情報通信業…373.5千円(502.6千円)
  • 運輸業、郵便業…278.5千円(297.8千円)
  • 卸売業、小売業…308.0千円(369.7千円)
  • 金融業、保険業…383.5千円(453.7千円)
  • 不動産業、物品賃貸業…326.1千円(418.9千円)
  • 学術研究、専門・ 技術サービス業…386.9千円(500.7千円)
  • 宿泊業、飲食サービス業…257.6千円(287.7千円)
  • 生活関連サービス業、娯楽業…268.2千円(294.4千円)
  • 教育、学習支援業…373.9千円(492.6千円)
  • 医療、福祉…291.7千円(328.8千円)
  • 複合サービス事業…296.7千円(362.2千円)
  • サービス業…265.5千円(292.0千円)

仮に賞与が基本給の2カ月分とすると、年収600万円の人の1カ月当たりの給与額は以下のとおりです。

600万円÷14カ月=428千571円

全年齢平均で上記の金額を達成している産業はありませんが、給与額が高くなる傾向にある55歳から59歳では「電気・ガス・熱供給・水道業」「情報通信業」「金融業、保険業」「学術研究、専門・ 技術サービス業」「教育、学習支援業」などが上記の金額に到達しています。

上記調査では、同産業内の職種別の平均給与は公開されていませんが、実際には同じ産業でも職種によって給与額に差があると推測されます。

しかし、産業によって給与額に大きな差があるので、高い給与額を得るために給与額の高い産業へ就職することが近道の一つかもしれません。