厚生年金「月15万円だと思ったのに」年金振込通知書で手取りの確認を年金から天引きされる税金と社会保険料とは

2. 厚生年金「月15万円」手取りはいくらかシミュレーション

では、年金が月15万円（年間180万円）の場合、手取りはいくらになるのでしょうか。

東京都の練馬区に一人で住む独身の68歳男性で、収入は月15万円（年間180万円）の年金のみの場合でシミュレーションします。

また、基礎控除と社会保険料控除以外の控除は適用されないものとします。

出所：筆者作成

（180万円ー110万円（公的年金所得控除）ー48万円（基礎控除）ー約16万6000円（社会保険料控除））×5.105%（所得税率）

（180万円ー110万円（公的年金所得控除）ー43万円（基礎控除）ー約16万6000円（社会保険料控除））×10%（住民税率）ー2500円（調整控除額）＋5000円（均等割額）

180万円ー3000円（所得税）ー1万3000円（住民税）ー8万1000円（国民健康保険料）ー8万5000円（介護保険料）=約161万8000円

上記の通り、年金の額面の約90%が手取りとなりました。

実際には住んでいる地域や配偶者の有無などによっても、手取り額は異なるので注意してください。