3. 定年前の「やることリスト」に載せておきたい3項目!

ここまで50歳代世帯の貯蓄事情について見てきました。もちろん、お金の「使いどき・貯めどき」は世帯によって異なります。とはいえ、50歳代の人であれば、同世代の平均を見ることで何らかの気づきがあったかもしれません。

それでは本題である、50歳代が定年退職前にぜひやっておきたいことを3つ、紹介していきます。

3.1 老後に「使えるお金」と「出ていくお金」を長期目線で把握する

■老後に「使えるお金」はどれくらい?■

年金や貯蓄を確認まずは将来の年金収入について把握をしていきましょう。「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認をすることができます。

さらに、定年退職金や現在の貯蓄額など、老後に使えるお金となり得るものをすべてリストアップしてみるのです。

 ■老後に「出ていくお金」はどれくらい?■

次に、「出ていくお金」、つまり支出を把握しましょう。

まずは、今現在、食費や光熱費など、毎月の生活費がどのくらいかかっているかを把握しましょう。また、孫への出費や、友人や親族との過ごす余暇に必要なお金も確保しておきたいですね。
さらにいうと、自宅のバリアフリー修繕や介護費用などシニア特有の大型出費も意識しておく必要があるでしょう。

年金収入や貯蓄の切り崩しで老後を乗り切れそうにない場合は、働く期間を延ばし、繰下げ受給で年金額を増やすといった工夫を検討するのも一案でしょう。

家族構成や健康状態などを考慮しながら、世帯に最適な方法を選んでいけると良いですね。

3.2 「家計のスリム化」に本気で取り組む

「年功序列」の賃金体系がいまだ根強い日本。サラリーマンの年収は50歳代でピークを迎えるケースが多いです。

経済的な余裕が出始めると、つい生活レベルを上げてしまう世帯もあるでしょう。とはいえ、やがて訪れる老後の年金生活では、現役時代よりも少ない収入でやりくりをしていく必要があります。

お子さんの進学費用や住宅ローンの返済など「絶対に必要な出費」については見直しが難しいでしょう。一方で、家計には「削れる支出」はたくさんあります。

まずは日頃の家計を見直してみましょう。利用していないサブスクサービスの解約、スマートフォンの料金プランの見直しなどの節約ポイントが見つかるかもしれません。

家計のスリム化は、こうした小さな工夫から始まるといってもよいでしょう。