5. まとめにかえて
厚生年金受給者で月20万円以上の年金を受け取る人の割合は15.5%でした。
月20万円以上年金を受け取れる人は約6.5人に1人と少数派であると言えるでしょう。
また、年金受給開始を遅らせれば年間受給額は増えますが、現役時代に年収が低かった人ほど老後の生活に余裕がない場合が多く、受給開始時期を遅らせるのは難しいでしょう。
とはいえ、どこかで努力や工夫をしなくては金銭的に豊かな老後は手に入りません。
「現役時代に副業や転職をして、少しでも年収をあげる」「人よりも節約して資産を蓄える」「60歳以降も長く働いて受け取れる年金を増やす」「年金の受給開始を遅らせる」など、老後に備える方法はさまざまです。
できるだけ早く老後に向き合い、老後の準備を計画的におこないましょう。
参考資料
苛原 寛
執筆者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。慶應義塾大学商学部会計ゼミにて会計を学んだ後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。企業が事業活動を行ううえでの自然災害や訴訟に対するリスク分析・保険提案を3年間行う。「企業が倒産しない」・「事業で安定的に利益を出す」ための適切な保険でのリスクヘッジの提案に努めた。
特に、製造業者や工事業者に対する賠償責任保険や工事保険の提案が得意。取引先企業の社長・経理・人事・プロジェクト担当者など様々な部署への営業活動を行った。上場企業の新規事業に対する保険提案が評価され、全国社員への社内プレゼンを実施した経験もある。
また、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を活かし、取引先従業員に対するNISAやふるさと納税に関するセミナーの実施経験有。現在は、フリーランスとして保険や投資、税金などのお金に関する記事の執筆や個別相談・ライフプランニングの作成・実行支援を行っている。