このコーナーでは某商社ニューヨーク本店に勤務するビジネス書大好き人間が、日々通う書店のビジネス書コーナーで感じたことをお話ししていきます。それでは、6月のランキングを見ていきましょう。

バーンズ&ノーブル(BARNES & NOBLE)の6月のビジネス書売れ筋ランキング

1. Salt: A World History/(仮題)塩の世界史/著:マーク・クランスキー

2. Emotional Intelligence 2.0/(仮題)こころの知能指数 2.0/著:パトリック・レンシオーニ

3. Crucial Conversations: Tools for Talking When Stakes Are High / Edition 2/(仮題)肝心な場面の会話術 第2版/著:ケリー・パターソン他

4. Start with Why: How Great Leaders Inspire Everyone to Take Action/(邦題)WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う(日本経済新聞出版社)/著:サイモン・シネック

5. The Leadership Handbook: 26 Critical Lessons Every Leader Needs/(仮題)リーダーシップ・ハンドブック:すべてのリーダーに必要な26の重要なレッスン/著:ジョン・C・マクスウェル

6. The Five Dysfunctions of a Team: A Leadership Fable/(邦題)あなたのチームは、機能してますか?(翔泳社)/著:パトリック・レンシオーニ

7. Good to Great: Why Some Companies Make the Leap...and Others Don't/(邦題)ビジョナリー・カンパニー 2 − 飛躍の法則(日経BP社)/著:ジェームズ・C・コリンズ

8. StrengthsFinder 2.0/(邦題)さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0(日本経済新聞出版社)/著:トム・ラス

9. The Energy Bus: 10 Rules to Fuel Your Life, Work, and Team with Positive Energy / Edition 1/(邦題)エネルギーバス 人生と仕事を変えるポジティブ・エネルギーの法則(オープンナレッジ)/著:ジョン・ゴードン

10. It's Your Ship: Management Techniques from the Best Damn Ship in the Navy/(邦題)アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方: 一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術(三笠書房)/著:マイケル・アブラショフ

※順位/タイトル/邦題(翻訳書がないものは訳)

どのように自分の感情を理解し管理するか

まずは、2位にランクインした『Emotional Intelligence 2.0』。ストレスの多い環境下で、どのように自分の感情を理解し管理するか、そしてなぜそうすることが重要なのかがこの本には書かれています。日本では「こころの知能指数」とも呼ばれている「EQ」ですが、本書では無料でそのEQを測ってくれるテストが受けられるんです。EQを高める方法も載っているので、もし結果が悪くても大丈夫。みなさんもぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか?

やる気のない部下や後輩に悩んでいませんか

続いては、4位にランクインした『Start with Why: How Great Leaders Inspire Everyone to Take Action』。やる気のない部下や後輩に悩んでいませんか? 著者はコロンビア大学で戦略的コミュニケーションプログラムを教え、「TED」の再生回数は230万回という大人気講師サイモン・シネック。日本でも『WHYから始めよ!』というタイトルで出版されていますのでお読みになった方もいるかもしれません。やる気を出すには「なぜ」そうしたいのかという根底を問うことが大事であるという「WHYの力」を伝授し続けてきた著者が、人を感銘させ、奮起させることができる「インスパイア型リーダー」になる方法を解説した本です。

海軍の士気の低い乗組員を盛り上げる部隊指揮法

最後は、10位にランクインした『It's Your Ship: Management Techniques from the Best Damn Ship in the Navy』。アメリカ最先端のミサイル駆逐艦、ベンフォールド号の元司令官である著者が、海軍一士気の低い乗組員たちを盛り上げるために行った部隊指揮法をまとめた一冊です。日本でも『アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方』というタイトルで出版されています。

まとめにかえて

今月は、部下のマネジメントやリーダーシップについて触れた本が多くランクインしていました。時代の移り変わりとともに、新しいリーダーの在り方が求められているのかもしれませんね。それでは、次回のランキングもお楽しみに!

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