【商船三井の株価】増収増益で堅調な結果に

まず、2022年度第三四半期までの業績は、持分適用会社のOCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.(通称「ONE」)も含めた経常利益で見ると、前年同期比で2515億円の増益となる、7392億円となっております。

同社の2022年度(2023年3月期)第3四半期 決算説明資料によると、ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業の主要三セクターが全て増益となりました。

出所:株式会社商船三井「2022年度(2023年3月期)第3四半期 決算説明資料」

特にONE社のコンテナ輸送の寄与が大きい製品輸送事業は、単体で前年同期比2088億円の増益となり、今回の堅調な決算のけん引役となっています。

持分適用会社のONE社とともに行っているコンテナ船事業は、世界経済の減速により夏場以降は輸送需要は減少傾向にあるものの、期間契約の運賃が前年比で高止まりしていることなどが利益に貢献しています。

ドライバルク事業の増益は7月以前の好況によるもので、足元は軟調な状況である一方、エネルギー事業については米国の原油備蓄放出に伴う輸送需要や、冬場に向けたエネルギー需要などを背景に堅調な推移となっています。

このように、2022年度第三四半期の商船三井は、ONE社と共に行っているコンテナ船事業が主導する形で好決算となりました。