大学受験が本格化しています。
親としては大学費用が気になるのと同時に、毎月の仕送り費用を気にされる方も多いのではないでしょうか。
実際に仕送り費用の平均はどれくらいなのか、日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」を参考に見ていきましょう。
都道府県別に、自宅外通学者が多い場所についても確認していきます。
仕送り費用は月平均いくら?初期費用も確認
日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」によると、自宅外通学者への仕送り額は年間平均95万8000円(月額7万9000円)でした。
月の平均は約8万円となっていますが、実際には進学する地域や家賃などによっても異なるでしょう。
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出所:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」
分布で多い順にみると、年間で「50万円以上 100万円未満」(33.1%)、「100万円以上 150万円未満」(28.7%)、「0万円超 50万円未満」(13.9%)、「150万円以上 200万円未満」(11.7%)などとなっています。
「100万円以上 150万円未満」(28.7%)の割合が次点となっており、たとえば年120万円なら月10万円にもなります。
先ほどの年間平均95万8000円でも、4年間に換算すると383万2000円です。
また、自宅外通学を始めるための費用(アパートの敷金や家財道具の購入費など)は、入学1人当たり平均38万7000円。
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出所:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」
上記の平均額をすべて合計すると421万9000円です。
一般的な私立大学文系の4年間の学費と同程度になりますから、進学については仕送り費用についても前もって検討したいところでしょう。
【都道府県別】自宅外へ通学する割合は?
同調査は、64歳以下の男女かつ高校生以上の 子供を持つ保護者を対象としており、子供の進学先は「高校34.3%、高専・専修・ 各種学校6.5%、短大1.7%、大学48.5%、その他9.0%」となっています。
この調査によると、自宅外通学者の割合は全体の28.1%。
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出所:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」
都道府県別に、自宅外通学者数の割合が多い場所と少ない場所を確認していきましょう。
都道府県別1世帯あたりの自宅外通学者数(多い順)
全国平均:0.33
- 福島県:0.67
- 島根県:0.67
- 香川県:0.67
- 鳥取県:0.66
- 徳島県:0.64
- 山梨県:0.63
- 長野県:0.62
- 福井県:0.60
- 静岡県:0.57
- 高知県:0.57
自宅外通学者が多い県については、山陰地方や四国、また関東の近隣県が多く並んでいます。
全国平均と比べるとその多さがわかるでしょう。
都道府県別1世帯あたりの自宅外通学者数(少ない順)
- 大阪府:0.13
- 神奈川県:0.16
- 埼玉県:0.17
- 千葉県:0.20
- 福岡県:0.22
- 東京都:0.22
- 兵庫県:0.23
- 愛知県:0.25
- 宮城県:0.25
- 滋賀県:0.26
一方で、自宅外通学者が少ない県は基本的に都市部となっています。
都市部でも中心部となれば生活費や教育費が高くなりますが、郊外では生活費を抑えながら仕送りせずに進学することも可能でしょう。
みんなの教育費の捻出方法は?
最後に同調査より、みんなの教育費の捻出方法を確認しましょう。
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出所:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」
教育費の捻出方法(何らかの対応をしている世帯・三つまでの複数回答)
- 教育費以外の支出を削っている(節約)(28.6%)
- 子供(在学者本人)がアルバイトをしている(21.5%)
- 奨学金を受けている(19.2%)
- 預貯金や保険などを取り崩している(18.8%)
- 残業時間やパートで働く時間を増やすようにしている(10.1%)
- 共働きを始めた(8.9%)
- 親族から援助してもらっている(6.1%)
- 国の教育ローンを借り入れしている(4.0%)など
節約や奨学金、残業や共働きなどさまざまな工夫をしたり、子供がアルバイトをしたりして捻出をしています。
まとめにかえて
今回見てきたように、仕送り費用はまとまった金額になること、また自宅外通学者の割合には地域差があることもわかりました。
コロナ禍や物価高による家計への影響もあり、また日本はなかなか平均年収が上がらないとも言われています。
この状況下で、学費や仕送り費用を捻出するのが厳しいというご家庭もあるでしょう。
最後に見てきたように、さまざまな方法で教育費を捻出するご家庭があるのもわかります。夫婦、また学生である子ども本人も働いたり、奨学金や教育ローンを利用したりする方法もあるでしょう。
学費や仕送りの捻出に悩んだら、情報収集も細かくおこない、選択肢を複数考えるといいでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子
