株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、TOPIXは年初来高値を更新

2017年7月11日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,195円(+114円、+0.6%) 続伸
  • TOPIX 1,627.1(+11.6、+0.7%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,185.7(+10.8、+0.9%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,494、値下がり銘柄数:392、変わらず:135
  • 値上がり業種数:29、値下がり業種数:3、変わらず:1
  • 年初来高値更新銘柄数:131、年初来安値更新銘柄数:11

東証1部の出来高は14億3,621万株、売買代金は2兆673億円(概算)となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金はほぼ横ばいでした。

出来高は15億株を下回るなど低調な商いでしたが、一部値嵩株の取引が活発だったため、売買代金は2兆円を維持しています。なお、出来高は17日連続で20億株未満となっています。

そのような中、日経平均株価は寄り付きこそ安かったものの、その後は徐々に上値を追い始めて推移しました。特に、後場に入って以降は上げ幅を拡大し、一時は+119円高となり、取引時間中では6月29日以来の20,200円台回復となる場面が見られました。最後はやや失速したものの、連日で100円超の上昇となる続伸で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、幅広く上昇した結果、取引時間中に年初来高値を更新しました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は35日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は1億3,251万株、売買代金は1,302億円となり、いずれも前日より増加しました。大型株市場が低調だった分、新興市場への資金流入が加速したかもしれません。これで売買代金は35日連続の1,000億円超となりました。

また、総合指数も3日続伸となり、再び1,200ポイントを狙う状況にあります。個人投資家の資金流入が戻ってくるのか、今後の動向が注目されます。

中外製薬が一時+7%高に迫る爆騰、ソニーと日立製作所は高値更新

個別銘柄では、ファナック(6954)やソフトバンクグループ(9984)が大幅上昇となりました。また、日立製作所(6501)とソニー(6758)が上昇し、揃って年初来高値を更新しています。

その他では、中外製薬(4519)が一時+7%高に迫る爆騰となり、終値でも+6%超高で引けたのが目を引きました。

一方、ファーストリテイリング(9983)が値を下げ、任天堂(7974)も大幅反落となりました。また、自動車株ではスズキ(7269)が大幅安となり、ハイテク株では東芝(6502)が大幅続落となっています。

新興市場では、リミックスポイント(3825)が値を飛ばしてストップ高で引け、串カツ田中(3547)も急伸して年初来高値を更新しています。一方、前日にストップ高となったASJ(2351)は急反落で引けています。

青山 諭志