主要な移動平均線を回復し反発

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

前週は中期的なチャネルの下限である2万5500円付近から反発するような動きも見られましたが、25日移動平均線付近で上値を抑えられていました。

先週はこれを突破できるかどうかがポイントでした。

実際には、週初23日に窓をあけて寄り付きました。その後は小動きとなりましたが、25日線は維持。さらに翌24日も窓をあけて上昇し、今度は75日線、200日線も突破しました。ただ、その後は急上昇の反動もあって小幅にもみ合いとなりました。

今後の展開はどうなるでしょうか。

チャートはいい形になっています。しばらく上値抵抗線となっていた2万6500円付近を突破しました。25日線、75日線、200日線も回復しました。75日線が200日線を下から上に抜けるゴールデンクロスが形成されようとしています。

ここからさらに上のステージに上がっていくためには、75日線、200日線を維持することが最低条件になります。その場合の上値メドとしては、まずは昨年12月14日の高値（2万8195円）が目標になります。12月中旬には窓をあけて大きく下落したところですが、この窓を埋めるような動きがあれば、今後の上昇に弾みがつくでしょう。

2万7500円～2万8500円付近は過去に売買が積みあがっているところであり、抜けるのに若干パワーがかかるかもしれません。しかし、その分、抜けてしまえば、下値サポートに変わることが期待されます。

参考資料

下原 一晃