3. 在職老齢年金が減額されている人はどのくらいいるか
2022年3月以前は、さきほどの厚生年金と収入額が月28万を超えると在職老齢年金の減額対象となっていました。
そのため、65歳以上で働いている年金受給者のうち、約2割が支給停止。60代前半では、半数を超える人が支給停止の対象となっていました。せっかく身体が動くうちは働いているのですから、年金が減額されて損をした気持ちになるのは寂しいですね。
2022年4月以降は基準が47万円まで引き上げられたことで、減額や支給停止の対象となる人は大幅に減ることが予想されます。
老後も制限を気にせず働きやすくなるとはいえ、好条件で仕事を続けられた場合には基準額を超えてしまう可能性があります。
在職老齢年金の減額基準に引っかからない範囲で働きたいという方は、47万円を意識しておくとよいでしょう。