4. 三菱商事の株の下落要因2.慎重な業績見通し
2022年11月に発表された2023年3月期第二四半期決算は好業績だったにもかかわらず、決算発表後の株価は反落しました。この時には、決算と共に発表された業績見通しが保守的だったことも下落要因と考えられます。
資源価格の高騰などにより、2022年11月時点で三菱商事の業績が良好であることはすでに市場に認識されていたと思われます。そのような中、想定より業績の見通しが慎重だったことが、かえって市場に失望をもたらすことになったのではないでしょうか。
実際に、2022年度第2四半期決算説明会の質疑応答においても、業績見通しが保守的であることに対する指摘が出ています。
5. 三菱商事の株は資源価格と世界景気の動向に着目
今回紹介したように、三菱商事の株価は資源価格の動向や世界景気、および株価動向の影響を受けやすい株式といえます。
IMFが2023年は多くの国で経済が減速するとの見通しを示しているなど、今後の景気動向には留意が必要です。
三菱商事の株価を考えていく上では、このような景気動向や資源価格の動向に着目していきましょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズやライフプランにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』の編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で趣味は音楽鑑賞と読書(2025年7月4日更新)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズやライフプランにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』の編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で趣味は音楽鑑賞と読書(2025年7月4日更新)