株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、雇用統計発表控え模様眺め
2017年7月7日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,929円(▲64円、▲0.3%) 続落
- TOPIX 1,607.0(▲8.4、▲0.5%) 続落
- 東証マザーズ総合指数 1,160.8(+8.1、+0.7%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:455、値下がり銘柄数:1,471、変わらず:95
- 値上がり業種数:3、値下がり業種数:30
- 年初来高値更新銘柄数:64、年初来安値更新銘柄数:14
東証1部の出来高は16億5,375万株、売買代金は2兆2,732億円(概算)となり、いずれも前日並みでした。NY市場の下落に加え、米国の雇用統計発表を控えていたこと等から、積極的な売買は控えられた模様です。ただ、一部の値嵩株の取引が増加したため、売買代金は2兆円を下回ることはありませんでした。
そのような中、日経平均株価は▲137円安で寄り付いた後も、取引時間を通してマイナス圏で推移し、1日を通して20,000円台を回復することもありませんでした。前場の半ば過ぎには一時▲14円安まで切り返しましたが、後場も再び19,900円を割り込むなど冴えない値動きでした。大引けに掛けてやや挽回したものの、結局は続落で引けています。
なお、なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より大きくなりました。
東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は33日連続1,000億円超も出来高は低調
東証マザーズの出来高は8,401万株、売買代金は1,239億円となり、いずれも前日より大幅減少となりました。売買代金は33日連続の1,000億円超となりましたが、出来高は1億株を下回るなど低調な商いでした。多くの個人投資家が模様眺めに徹したと推測されます。
ただ、総合指数は反発となり、再び1,150ポイントを固める状況にあります。個人投資家の資金流入が戻ってくるのか、今後の動向が注目されます。
キヤノンが急落、ユニー・ファミリーマートHDなど小売株も大幅安が目立つ
個別銘柄では、欧州委員会からの制裁金が観測報道されたキヤノン(7751)が急落し、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)も大幅安となりました。
また、前日に決算発表を行ったセブン&アイ・ホールディングス(3382)も大きく値を下げています。
その他では、パナソニック(6752)も大幅下落となり、三菱地所(8802)や三井不動産(8801)など不動産株も軒並み大幅安で引けました。さらに、野村ホールディングス(8604)など証券株も冴えない値動きとなっています。
一方、東京エレクトロン(8035)、ダイキン工業(6367)、日東電工(6988)などが大きく値を上げ、マツダ(7261)やニコン(7731)が大幅続伸となりました。
また、任天堂(7974)も小幅上昇となり、東芝(6502)が14日ぶりに反発となったことが注目されています。
新興市場では、エディア(3935)が値を飛ばしてストップ高となり、ソレイジア・ファーマ(4597)もストップ高で引けました。一方、比較.com(2477)が急反落し、グレイステクノロジー(6541)も急落して引けています。
青山 諭志