1. 2021年シングル世帯 マンション購入の実情は……?

1.1 シングル世帯の持ち家率推移 2021年に急増

上記グラフは、シングル世帯の持ち家率のうち、自分自身が購入した家屋・マンションに住んでいる割合を示したものです。2021年に大きく増加していることが分かります。

コロナ禍で在宅勤務が普及するなど、自宅で過ごす時間が増えたことで、より快適な住居を求める持ち家志向の高まりを反映しているのかもしれません。

1.2 【年齢別】シングル世帯持ち家率

シングル世帯の持ち家率を年齢別に見てみましょう。

30歳代の比較的若い世代でも10%近い人が自身で購入した物件に住んでいることが分かります。

1.3 シングル世帯 住宅取得目的の借り入れ推移 2020年以降増加傾向

シングル世帯の「住宅(土地を含む)の取得または増改築などの資金」として借り入れをする人の割合が2020年、2021年と増加傾向にあります。
持ち家世帯の割合増加と連動しているといえるでしょう。

(※)2020年までは20歳以上70歳未満を調査対象としていたが、2021年以降対象年齢を20歳以上80歳未満に拡大したため、2021年のデータは2つに分かれていることに注意)

1.4 2021年 シングル世帯 住宅ローン残高

2000万円以上の借り入れを行っているシングル世帯が圧倒的に多いことが分かります。2019年の同データは2.5%、2020年は6.2%だったため、その割合も増加傾向に。

比較的近年新規に購入してローン残高が多く残っている世帯や、首都圏など高額帯のシングル向け物件を購入している層が多いということでしょう。