シニアが働きやすい時代へ。貯蓄事情も見る
高齢者にとって、制度の面からも働きやすい時代に突入したと言えます。働く理由の一つに「お金」があると推察できますが、今のシニアはどれほどの貯蓄があるのでしょうか。
60歳代と70歳以上にわけて確認します。
60歳代の貯蓄
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」によると、60歳代の二人以上世帯の貯蓄額の平均は2427万円、中央値は810万円でした。
貯蓄3000万円以上の世帯割合は22.8%にのぼります。
70歳代の貯蓄
同資料によると、70歳以上の世帯(二人以上世帯)の貯蓄額平均は2209万円、中央値は1000万円です。
また3000万円以上の貯蓄を保有する世帯は、全体の22.1%となりました。
とはいえ、60歳代の19.0%、70歳代の18.3%は貯蓄ゼロとなっています。世帯によっては貯蓄が足りず、働いている世帯もあることがうかがえます。