4. 年金振込通知書を二度見することも…天引きされるお金に注意

年金振込通知書の記載内容を見ていきました。

基本的に、厚生年金や国民年金の額面から「天引きされるお金」がずらりと並んでいます。

その水準は、個人の所得や家族構成、居住地によって変わるため一概にはいえません。

例えば、2021年度末の厚生年金(老齢基礎年金を含む)の平均額は月平均で14万3965円です。

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

八王子市に住む75歳の一人暮らし男性が、平均並みの「月額15万円」を受給するとしましょう。

この場合、所得税として4623円、住民税として1万6500円、介護保険料として7万9400円、保険料として約4万8800円が天引きされます。

年間合計で約15万円が、年金から天引きされるということです。

初めて年金を受給する方はもちろん、所得に変動があった方などは、その記載金額に驚くことも多いです。

高齢になると、終活の一環として土地を売って整理することもあります。ここで売却益が生まれると、年金額が変わらなくても天引きされるお金が一気にあがるのです。

こうした事実があることを知り、年金から天引きされるお金をしっかり意識しておきましょう。