日本の平均年収の30年間の推移とは

それでは、過去30年間の日本人の平均年収の推移を確認しましょう。

国税庁の統計から確認できる1992年から2021年までの30年間の日本人の平均年収の推移は以下のとおりです。

出所:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」「平成23年分 民間給与実態統計調査」「平成14年分 民間給与実態統計調査」をもとに筆者作成

30年前の1992年の平均年収は455万円で、2021年より高い水準です。

過去30年間で最高の数値は1997年の467万円であり、その後ゆるやかに低下し、リーマンショックの翌年にあたる2009年に405万円を記録します。

2010年以降は、全体として緩やかに上昇していますが、30年前の455万円に回復するには至っていません。

30年間で日本人の平均年収は400万円台ではありますが、「変わらない」どころか平均年収は下がっていると言えるでしょう。