4. 老後対策について

厚生年金と国民年金の10年分の受給額を見ていきましたが、国民年金には減少傾向が見られなかったものの、厚生年金には減少傾向が如実に表れました。

国民年金に関しては、その制度の維持を維持するために、厚生年金の財政から補填を行う案なども浮上しています。将来これが実現すれば、公的年金は今後も減っていく可能性があるでしょう。加えて、年金保険料のアップや、受給開始年齢の引き上げなども考えられますね。

一生涯受給できる公的年金は、間違いなく老後を支える収入源です。一方で、年金だけで十分とはいえません。

実際、今の高齢者は年金に加えて貯蓄を切り崩しながら生活する方が多いです。現役時代の蓄えで不動産を購入し、不労所得を得ている方もいますね。

老後の生活は我々にも必ずやってきますので、老後を見据え、少しでも早い資産形成の準備を始めましょう。

参考資料

足立 祐一