4. 老後対策について
厚生年金と国民年金の10年分の受給額を見ていきましたが、国民年金には減少傾向が見られなかったものの、厚生年金には減少傾向が如実に表れました。
国民年金に関しては、その制度の維持を維持するために、厚生年金の財政から補填を行う案なども浮上しています。将来これが実現すれば、公的年金は今後も減っていく可能性があるでしょう。加えて、年金保険料のアップや、受給開始年齢の引き上げなども考えられますね。
一生涯受給できる公的年金は、間違いなく老後を支える収入源です。一方で、年金だけで十分とはいえません。
実際、今の高齢者は年金に加えて貯蓄を切り崩しながら生活する方が多いです。現役時代の蓄えで不動産を購入し、不労所得を得ている方もいますね。
老後の生活は我々にも必ずやってきますので、老後を見据え、少しでも早い資産形成の準備を始めましょう。
参考資料
足立 祐一
執筆者
兵庫県芦屋市出身。同志社香里高校・同志社大学政策学部卒業後、損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜損保)へ入社。保険代理店への保険商品案内営業に従事。その後、実際に窓口でお客様へ提案したいとの思いから東京スター銀行のリテール営業へ転身。2011年より現在までファイナンシャルアドバイザーとして個人のお金の悩みを解決してきた。2012年より個人販売の全行員内ランキングでは9年間で10位以内から一度も落ちることなく、2014年2位 2019年3位 2020年1位 2021年2位と安定して好成績をおさめた。また周囲への育成にも力を入れており、2014年以降8年連続で途中2度の転勤もありながら、所属支店の成績を31店舗中1位にしてきた。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。