4. 年金だけで生活できない高齢者は7割超!
さらに知っておきたい、シニアの厳しいフトコロ事情があります。ずばり、「年金だけで生活できる世帯は、ほんのわずかである」という点。
2022年9月に厚生労働省が公表した「2021年 国民生活基礎調査の概況」によれば、「公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%」の世帯はたった24.9%。全体の4分の1にとどまるのです。
残りの75.1%は、働いて得た収入や、財産所得(いわゆる不労所得)のほか、仕送りを受けたり、個人年金などで補っているというのが現状です。
2年前の調査結果を見ると、公的年金や恩給だけで100%生活できる高齢者は48.4%。よって「年金だけで暮らしていける世帯」は、今後も減っていく可能性が高いと考えられます。
「人生100年時代」といわれる、長い老後を生きる現役世代の私たち。年金生活を支える老後のお金は、自分で工夫して準備していく視点が求められます。